「柴犬を自宅でシャンプーしたいけれど、嫌がるし、抜け毛もすごくて、いつもぐったりしてしまう」
「換毛期になると、家中が毛だらけになる」
「半乾きで皮膚トラブルにならないか心配」
そんな悩みを持つ飼い主さんは、本当に多いです。
柴犬は、犬の中でもシャンプーやドライヤーが苦手な子が多い犬種です。さらにダブルコートで毛が密に生えているため、抜け毛の処理や乾かし方にコツが要ります。やり方を間違えると、半乾きで皮膚トラブルを招いたり、無理をさせてシャンプー嫌いがさらに悪化したりすることも少なくありません。
この記事では、トリマー歴18年の現役トリマーが、柴犬の自宅シャンプーを「その子に負担をかけずに」進めるための実践的なコツを、現場の視点でお伝えします。換毛期の抜け毛処理、嫌がる子への対処、必要な道具、シャンプーの頻度、サロンやトリミング教室に頼る判断基準まで——読み終えるころには、自宅でやるべきこと・無理をしないラインがはっきり見えるはずです。
この記事の結論
柴犬の自宅シャンプーは可能です。
ただし、ダブルコートで抜け毛が多く、シャンプーやドライヤーが苦手な子が多い犬種なので、次のポイントを意識してください。
- シャンプー前に抜け毛(アンダーコート)を取っておくと、乾かす時間が大きく短くなる
- お湯は人が触って「少しぬるい」と感じる温度にする
- 立ち耳なので、耳に水を入れないよう注意する
- すすぎ残しがないように、しっかり流す
- 根元まで完全に乾かす(半乾きはNG。ただし嫌がる子に無理は禁物)
- 頻度の目安は月1回。皮膚が正常な子なら2週間に1回でも可能
- 怖がる子・震える子に無理をさせない
- 皮膚トラブルがある子は、先に動物病院へ相談する
- 自宅で難しい場合は、サロンやトリミング教室を頼るのも大切な選択肢
特に大切なのは、完璧にやろうとして無理をさせないことです。柴犬は一度怖い思いをすると、次回以降さらに嫌がってしまうことがあります。できる範囲でやってあげて、難しい部分はプロに任せるくらいの気持ちで進めましょう。
この記事を書いた人
本間 桂子(ほんま けいこ)
DOG SALON FREESIA オーナートリマー
トリマー歴18年。2014年に和歌山でトリミングサロンを開業し、2021年から東京・世田谷区駒沢でDOG SALON FREESIAを運営。動物病院での勤務経験もあり、皮膚や健康面にも配慮したお手入れを得意とする。わんちゃんにとって居心地の良い空間と、写真館クオリティのお写真を大切にしています。これまで数多くの犬を担当し、一頭一頭に合わせたお手入れを現場で重ねてきました。本記事は、サロンと教室で実際に飼い主さんからいただく相談をもとに執筆しています。
柴犬の皮膚・被毛の特徴
柴犬の自宅シャンプーを始める前に、知っておきたい体の特徴があります。ここを押さえておくと、「なぜ抜け毛処理が大切なのか」「なぜ乾きにくいのか」が腑に落ちます。
ダブルコートで、とにかく乾きにくい
柴犬はチワワやダックスフンドのようなシングルコートの犬種と違い、ダブルコート(上毛と下毛の二重構造)で毛が密に生えています。下毛が密に水分を含むため、乾かすのに時間がかかります。
乾きにくさは毛質的に仕方のない部分もありますが、抜け毛が残ったままだと、さらに乾きにくくなります。抜け毛(アンダーコート)が根元に詰まっていると風が通らず、乾かす時間が余計にかかるのです。だからこそ、定期的な抜け毛処理が、乾かしを楽にする一番のコツになります。
水・音・風が苦手な子が多い
柴犬は、水・シャワーの音・ドライヤーの風を、他の犬種よりも苦手とする子が多い犬種です。トリマーから見ても「実は扱いに気をつかう犬種」に入ります。だからこそ、無理をさせないことが何より大切です。難しいと感じたら、サロンや教室を頼るのも前向きな選択です。
皮膚がデリケートな子もいる
柴犬でも、皮膚がデリケートな子は一定数います。そういう子は、シャンプー後の保湿をしっかりしてあげることが大切です。皮膚に赤みや痒みがある場合は、自己判断でシャンプーを変え続けるより、先に動物病院に相談する方が安心です。
柴犬の換毛期と抜け毛
柴犬の飼い主さんから最も多い悩みが、抜け毛です。ここは柴犬を飼ううえで避けて通れないポイントなので、しっかりお伝えします。
柴犬の抜け毛は、どのくらいすごい?
定期的にブラッシングをしていないと、換毛期に入ったとき、見た目ではっきり分かるくらい抜け毛が目に見える形でわかります。
サロンでブロワー(強い風で水分を飛ばす道具)を使うと、抜け毛が舞って頭が白くなるレベル。スーパーの通常サイズのビニール袋がいっぱいになるくらい、たくさん抜けます。実は、ゴールデンレトリバーよりも抜ける量が多いほどで、柴犬の抜け毛の多さがよく分かると思います。
だからこそ、月1回のシャンプーや、定期的なブラッシング・ディシェッダーでのケアがおすすめです。定期的にケアしていれば、抜け毛はぐっと気になりにくくなります(もちろん、まったくのゼロにするのは大変です)。
換毛期は「体感、年4回」
柴犬の換毛期は、一般的には春と秋の年2回と言われています。ただ、現場の体感では、季節の変わり目ごとに結構抜けるので、冬→春・春→夏・夏→秋・秋→冬と、年4回くらいあるイメージです。室内飼いの子は、通年でダラダラ抜け続けることもあります。
ディシェッダーの使い方・頻度
ディシェッダーをかける頻度は、基本的に気が向いたときで構いませんが、目安としては2週間に1回くらい。抜け毛が多いと感じたら、1週間に2回ほどやってあげてもよいです。ディシェッダーの種類にもよりますが、通常のものであれば、スリッカーと同じで頻度が高くても問題ありません。
頻度よりも大切なのが、強さ加減で皮膚を傷つけないことです。力を入れすぎず、やさしくかけてあげてください。
換毛期だけシャンプーを増やす必要はない
「抜け毛が多いから、換毛期は洗う回数を増やした方がいい?」と思うかもしれませんが、シャンプーの頻度は特に変えなくて大丈夫です。抜け毛対策はディシェッダーで対応すれば十分。シャンプー自体がわんちゃんにとって負担の大きいものなので、無理に回数を増やす必要はありません。抜け毛だらけになるのは、定期的なブラッシングとディシェッダーで対処するのが一番です。
柴犬を自宅でシャンプーする前の安全チェック
シャンプーを始める前に、まずは愛犬の体調と環境を確認しましょう。柴犬は乾かしに時間がかかるぶん、シャンプーは体力を使う作業です。技術よりも、まずは「安全にできる状態か」を見ることが大切です。
シャンプーを避けた方がいい日
次のような日は、自宅シャンプーを無理に行わないでください。
- 元気がない
- 食欲がない
- 呼吸がいつもと違う
- 下痢や嘔吐がある
- 皮膚に強い赤みや湿疹がある
- 耳をしきりに気にしている
- シニア犬で体力に不安がある
「少し汚れているから洗いたい」と思っても、体調が悪い日にシャンプーをすると、犬にとって大きな負担になることがあります。迷うときは、無理をせず別日にしましょう。
滑り止め対策をする
柴犬は中型で力もあるため、浴室で滑ると、人もわんちゃんも怪我につながることがあります。シャンプーする場所には、滑り止めマットやタオルを敷いて、足元が安定するようにしてあげましょう。足元が安定すると、わんちゃんの不安も減ります。
柴犬の自宅シャンプーに必要な道具
柴犬の自宅シャンプーでは、抜け毛処理と乾燥のための道具がポイントになります。
最低限そろえたいもの
| 道具 | 用途 | ポイント |
|---|---|---|
| トリミングテーブル(アーム・紐付き) | 作業・乾燥 | 飛び降り防止のため、つないでいる間も必ず人がそばに |
| スリッカー | 乾燥 | ピンを強く当てすぎないようにする |
| ディシェッダー | 抜け毛処理 | 強く当てすぎず、皮膚を傷つけないように |
| 犬用シャンプー | 体を洗う | 月1回なら低刺激タイプがおすすめ |
| バスタオル(2枚以上) | タオルドライ | 柴犬は毛量が多いので2枚以上あると安心 |
| 小さくちぎったおやつ | 嫌がる子の気を逸らす | ごほうびとして使う |
シャンプー剤は、その子の皮膚に合うものを選ぶことが大切です。皮膚が赤くなりやすい・フケが出やすい・痒がることが多い子は、自己判断でシャンプー剤を変え続けるよりも、先に動物病院で相談する方が安心です。
トリミングテーブルの注意点
トリミングテーブルがあると、行動が制限されてブローがしやすくなります。ただし、テーブルで乾かす場合は、アームやリードで飛び降りを防止できる環境が必須です。
また、アームにつないでいるからといって目を離していいわけではありません。つないだまま飛び降りようとする子もいて、かえって事故につながることがあります。柴犬の体重で飛び降りると、骨折や脱臼のリスクがあります。テーブルなど高い場所に乗せている間は、必ず人がそばについてください。
あると便利なもの
ブロワー:強い風で水分を飛ばす道具です。柴犬のように乾きにくい犬種では、ブローの時間を大幅に短縮できます。意外なメリットとして、人用ドライヤーより温度を調整しやすい点があります(人用ドライヤーは温度が熱すぎることが多い)。ただし大きな音が出るので、音が苦手な子には向かないこともあります。嫌がる場合は無理に使わないでください。
スヌード(耳まわりを覆う筒状の布):耳に温風が当たりにくくなり、音も軽減されます。さらに、巻いている間に実質的なタオルドライにもなります。
柴犬の自宅シャンプーの流れ
まずは全体の流れを確認しておきましょう。柴犬の自宅シャンプーは、次の順番で進めると分かりやすいです。
- シャンプー前に体調チェックをする
- 抜け毛(アンダーコート)を取る
- お湯の温度を「少しぬるい」と感じる温度に調整する
- 耳に水が入らないよう注意しながら濡らす
- シャンプーを泡立てて、皮膚までやさしく洗う
- すすぎ残しがないようにしっかり流す
- バスタオルでしっかり水気を取る
- 根元まで完全に乾かす
所要時間は、大きさや毛質、抜け毛の多さなどによっても異なりますが、自宅でシャンプーとブローだけでも90分〜120分ほどが目安です。参考までに、サロンで爪切り・足裏の処理・耳掃除・シャンプーブローまで一通り行っても90〜120分ほど。それと同じくらいの時間が、自宅ではシャンプーとブローだけでかかると考えると、柴犬の乾かしにくさが分かると思います。時間に余裕のあるときに取り組んでください。
① シャンプー前に抜け毛(アンダーコート)を取る
シャンプー前に、ディシェッダーやブラシでアンダーコート(抜け毛)をしっかり取り除きます。ここを丁寧にやっておくと、後の乾燥が劇的に楽になります。換毛期は特に念入りに。
前述のとおり、抜け毛が残ったままだと毛の根元まで風が届かず、乾かす時間が余計にかかります。乾きにくい→時間がかかる→犬のストレスが増える、という悪循環に陥りやすいので、抜け毛処理は「面倒な前準備」ではなく、シャンプーとドライヤーを楽にするための一番のコツだと考えてください。
② お湯の温度は「少しぬるい」と感じる温度に
柴犬は水やシャワーが苦手な子が多いので、お湯が熱すぎると、それだけで一気にシャンプー嫌いになってしまいます。人が触って「少しぬるいかな」と感じるくらいの温度がちょうどよく、犬の薄い皮膚にも安心です。熱めのお湯は禁物です。
シャワーの勢いは弱めにする
シャワーの勢いが強すぎると、びっくりしてしまいます。最初は弱めの水圧で、足元やお尻側から少しずつ濡らしていきましょう。いきなり顔や背中にシャワーをかけると、驚いて暴れたり、怖がったりすることがあります。シャワーヘッドを体に密着させるくらいに使うと、音や水の跳ね返りが少なくなるのでおすすめです。
耳に水を入れないように
柴犬は立ち耳なので、シャワーのときに耳の中へ水が入りやすい犬種です。耳の穴に向かって直接シャワーをかけないようにし、耳の外側を洗うときは、耳を軽く押さえながら、水が内側に流れ込まないようにしましょう。この「耳まわり」をうまく回避してあげるだけでも、シャンプー・ドライヤー嫌いになる確率を下げられます。
③ シャンプーは泡立ててから、皮膚までやさしく洗う
シャンプー剤は、原液をそのまま体にベタッとつけるよりも、あらかじめ泡立ててから使う方が洗いやすいです。泡で包むように洗うと、皮膚への摩擦を減らしながら汚れを落としやすくなります。
洗うときは、毛の表面だけでなく、皮膚までやさしく洗うことを意識してください。ただし、ゴシゴシこする必要はありません。指の腹を使ってやさしく洗いましょう。
④ すすぎ残しがないようにしっかり流す
柴犬で最も大切なのがすすぎです。ダブルコートで毛が密なため、シャンプーが毛の奥に残りやすく、すすぎ残しが皮膚トラブルの原因になります。「もう十分かな」と思ってから、もうひと手間すすぐくらいでちょうどいいです。
特に残りやすい場所は次の通りです。
- 脇
- 内股
- お腹
- 首まわり
- 胸
- お尻まわり
- 足先
毛が密なぶん、人間の体をすすぐ感覚で終わらせると流し足りないことが起きやすいので、数分かけて丁寧に洗い流してください。
⑤ タオルドライでしっかり水気を取る
ドライヤー時間を短縮する最大のポイントが、実はタオルドライです。シャンプー後は、バスタオルでしっかり水気を拭き取ります。タオルがびしゃびしゃになる場合は、まだ水分が多い証拠。柴犬は毛量が多いので、バスタオル2枚ほどを使って、しっかり拭き取ってください。
体をゴシゴシこするのではなく、タオルで包み込んで、押さえるように水分を吸い取ります。タオルドライで半分くらい乾かすイメージで水分を取っておくと、その後のブローがぐっと楽になります。
⑥ 根元まで完全に乾かす
ブロワーがあれば、ここで一気に時短できます。耳元にはタオルやスヌードを巻いて、温風と音から守ってあげましょう。我慢してくれる子は、これで最後までがんばれることがあります(それでも嫌な子は嫌、というのも正直なところです)。嫌がる場合は無理にブロワーを使わず、人用のハンドドライヤーを弱風・温風とスリッカーを使ってゆっくり乾かしてください。
乾かし終わりの目安は、毛の根元を触って湿り気が残っていないか。表面が乾いていても根元が湿っていることが多いので、必ず根元を確認します。特に乾き残しが出やすいのは、脇・内股・お腹・胸・耳の後ろ・お尻まわり・しっぽの付け根・足先です。半乾きは皮膚トラブルやにおいの原因になります。
スリッカーは細いピンになっているので、顔まわりやデリケートな部分は無理せず使用せずにタオルで乾かすようにしても問題ありません。
最後に、必要に応じて保湿をしてあげましょう。皮膚がデリケートな子は、シャンプー後の保湿がとても大切です。
DOG SALON FREESIAでは、全コースに保湿ケアを含めており、シャンプー後の皮膚ケアまで大切にしています。
温風を当ててはいけない場所
目・肛門・陰部などのデリケートゾーンには、直接、高温の温風を当てないでください。嫌がる原因になるだけでなく、温風で目にダメージが入ってしまうこともあります。
長時間のブローは熱中症に注意
柴犬はダブルコートで乾きにくいぶん、ブローに時間がかかります。長時間ずっと同じ場所に温風を当て続けると、毛の中に熱がこもって熱中症のリスクがあります。一か所に当て続けず、風を動かしながら乾かす・温度を上げすぎない・途中で犬の様子を見る、を意識してください。特に夏場や、もともと暑がりの子は注意が必要です。
シャンプー中・ブロー中に見るべき体調サイン
シャンプー中は、作業だけに集中せず、愛犬の様子をこまめに確認してください。特に見てほしいのが、舌や歯茎の色です。普段の健康なときの色(きれいなピンク)を知っておくと、異変に気づきやすくなります。
次のような様子がある場合は、シャンプーやブローを中断してください。
- 舌や歯茎が青紫っぽい・白っぽい(チアノーゼの可能性)
- 呼吸が苦しそう
- ぐったりしている
- 立っていられない
- いつもと明らかに様子が違う
舌や歯茎の色がいつもと違う場合、体に負担がかかっているサインの可能性があります。すぐに作業を止めて休ませ、様子がおかしい場合は動物病院に相談してください。
柴犬がシャンプーを嫌がる・動いてしまうときの対処法
押さえつけは逆効果
嫌がるからといって力で押さえつけてやると、余計にシャンプーやブローが嫌いになります。これは現場でも本当によく見る失敗です。半乾きは皮膚トラブルの原因になりますが、嫌がる子に完璧を目指して無理やり続けると、トラウマになってさらに嫌がるようになります。「皮膚のために完璧に」と「無理をさせない」は、ときに矛盾します。そのバランスこそが難しいところです。
おやつで「嫌なこと」を少しでも軽く
嫌がる子には、嫌なことをしている最中に小さくちぎったおやつを食べてもらって気を逸らしたり、我慢できたらおやつをあげる、といった工夫が有効です。「嫌なことが少し減って、まあ我慢してもいいかな」と思ってもらえる方向に持っていくのがコツです。すべての子がおやつを食べてくれるわけではありませんが、食べられる子はおやつタイムにしてあげるのがおすすめです。
ケージドライは「その子次第」
ケージに入れて乾かすケージドライを行うサロンもあります。本当に抱っこやテーブルが嫌な子には体力的な負担が少なくて済むこともありますが、ケージが嫌いな子には逆効果。その子の様子を見て判断してください。
⚠️ ケージドライの絶対ルール:熱い部屋でのケージドライは熱中症のリスクがあります。必ず涼しい部屋で、水が飲める状態にして、飼い主さんの目が届く範囲で行ってください。放置は絶対にしないこと。
「動画を見たのにうまくいかない」のはなぜ?
最近はYouTubeでシャンプーやブローの解説動画も増えました。とても参考になりますが、動画だけだとお家の子に合ったやり方までは分かりにくいのが正直なところです。犬は一頭ずつ性格も毛質も違います。だからこそ、まずは愛犬と一緒に正しいやり方を体で覚えるのがおすすめです。
耳に水が入ったかもしれないときは?
シャンプー後に、柴犬が頭を何度も振ったり、耳を気にしたりする場合、「耳に水が入ったかも」と心配になることがあります。基本的には、犬は自分でプルプルと頭を振って水を外に出します。ブローが終わってから、綿棒で軽く水気を拭き取ってあげれば問題ありません。無理に奥まで入れず、入る範囲で大丈夫です。
次のような様子がある場合は、動物病院に相談してください。
- 頭を何度も振る
- 耳をしきりに掻く
- 耳が赤い・においがする
- 耳だれがある
- 触ると痛がる
シャンプーのタイミングで耳の中をチェックすると、汚れや赤みなどの異常に気づきやすくなります。普段から耳の状態を見ておくと、正常な状態が分かるので、トラブルにも早く気づけます。
柴犬のシャンプーの頻度はどのくらい?
基本のベースは月に1回で十分です。これは抜け毛と皮膚トラブル予防の観点からの目安です。皮膚が正常な子であれば、2週間に1回のシャンプーでも問題ありません。ただし洗いすぎは皮脂を取りすぎてしまうこともあるため、まずは月1回をベースに考えてください。シャンプー後は保湿をしてあげることも大切です。
月1回のシャンプーの場合は、低刺激シャンプーがおすすめです。
皮膚トラブルがある子は、必ず獣医師へ
皮膚に赤みがある、痒がる、フケが多いなどの症状がある場合は、自己判断でシャンプーを選ぶ前に、必ず動物病院で診てもらってください。皮膚トラブルがあるときは、獣医師に処方されたシャンプーで洗うことが大切です。薬用シャンプーは治療目的のものなので、市販のものを自己判断で使うのではなく、獣医師処方のものを使いましょう。
また、痒がる原因はさまざまです。シャンプー剤が合っていない・すすぎ残し・乾かし残し・ノミやダニ・アレルギー・皮膚病など、原因によって適切なケアは変わります。「洗えばよくなる」と思って頻繁に洗いすぎると、かえって悪化することもあります。
シニアの柴犬のシャンプーで気をつけたいこと
シニア期に入った柴犬は、体力に合わせてできるだけ早く終わらせてあげることを優先します。長時間の作業は負担になるので、完璧を目指さず、できる範囲で。立つのがつらくなってきた子・自力で立てない子は、自宅での作業がぐっと難しくなります。無理をさせず、難しいと感じたら獣医師やサロンに相談してください。
シニア犬のトリミングを何歳まで続けられるか、他店で断られたときの相談先については、こちらで詳しく解説しています。
▶ シニア犬・老犬のトリミングは何歳まで?世田谷区で断られた時の相談先と注意点
自宅シャンプーが難しいと感じるのは自然なこと
ここまで読んで、「思ったより大変そう」と感じた方もいるかもしれません。それは自然なことです。柴犬はトリマーでも気をつかう犬種で、自宅シャンプーは決して簡単ではありません。
慣れたトリマーでも、柴犬のシャンプーブローは90〜120分かかる作業です。自宅でシャンプーとブローだけをする場合でも、同じくらい時間がかかることは珍しくありません。「自宅でやるのが大変」と感じるのは、飼い主さんが下手だからではありません。柴犬のシャンプーは、それだけ手のかかる作業です。
サロンに任せた方がいいケース
次のような場合は、無理に自宅で続けず、トリミングサロンに任せることも考えてください。
- 抜け毛処理から完全乾燥まで、自宅では負担が大きい
- 半乾きで皮膚トラブルにならないか心配
- ドライヤーを強く嫌がる
- 水・音・風を怖がって作業が進まない
- 爪切りや肛門腺絞りも一緒にお願いしたい
- シニア犬で体力が心配
- 自宅では時間がかかりすぎる
サロンによって、わんちゃんへの対応はさまざまです。柴犬のように気をつかう子は、流れ作業ではなく、その子のペースに合わせてくれるサロンを選ぶことが大切です。
東京・世田谷区駒沢のDOG SALON FREESIAは、トリマー1人につき1日3頭までの少数制で、あえて時間に余裕を持って施術しています。柴犬の換毛期の抜け毛処理から、根元までの乾燥まで、負担を少なく進めます。全コースに保湿ケアが含まれているため、シャンプー後の皮膚ケアまでお任せいただけます。
▶ 東京・世田谷区のトリミングサロン|DOG SALON FREESIAのご案内
自分でできるようになりたい方にはトリミング教室もおすすめ
「できればこれからも自宅で洗ってあげたい」「でも、抜け毛処理や乾かしがうまくいかない」「動画を見ても、自分の子に合ったやり方が分からない」——そんな方には、トリミング教室という選択肢もあります。
フリージアの教室では、段階的に学べるようになっています。
- グルーミング教室:爪切り・ブラッシング・足の裏の毛の処理・耳掃除など、日常のお手入れからお伝えします
- シャンプーブロー教室:正しいシャンプーとブローの仕方を、愛犬と一緒に実践しながら学びます
「いきなりシャンプーから」ではなく、まずは日常のお手入れに慣れることから始めると、シャンプーもぐっとスムーズになります。柴犬のように個性のある子こそ、一頭ずつに合わせて学べる教室が向いています。愛犬と一緒に、少しずつ進めていきましょう。
よくある質問(FAQ)
- 柴犬の抜け毛がすごいです。どう対処すればいいですか?
-
柴犬はゴールデンレトリバーよりも抜け毛が多いと感じるほど、換毛期にはたくさん抜けます。対処の基本は、月1回のシャンプーと、定期的なブラッシング・ディシェッダーでのケアです。ディシェッダーは2週間に1回くらい、抜け毛が多ければ週2回ほどかけてもOKですが、強く当てて皮膚を傷つけないよう注意してください。定期的にケアしていれば、抜け毛はぐっと気になりにくくなります。
- 換毛期はシャンプーの回数を増やした方がいいですか?
-
シャンプーの頻度は特に変えなくて大丈夫です。抜け毛対策はディシェッダーで対応すれば十分で、シャンプー自体がわんちゃんにとって負担の大きいものなので、無理に回数を増やす必要はありません。月1回のシャンプー+定期的なブラッシング・ディシェッダーで対処しましょう。
- 柴犬のシャンプーはどのくらいの頻度がいいですか?
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基本は月に1回が目安です。皮膚が正常な子なら2週間に1回でも構いませんが、洗いすぎは皮脂を取りすぎることがあるため、まずは月1回をベースに考えてください。月1回の場合は低刺激シャンプーがおすすめです。皮膚トラブルがある子は、必ず獣医師に頻度を確認しましょう。シャンプー後は保湿をしましょう。
- 皮膚が赤い・痒がるときはどうすればいいですか?
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自己判断でシャンプーを選ぶ前に、必ず動物病院で診てもらってください。皮膚トラブルがあるときは、獣医師に処方されたシャンプーで洗うことが大切です。薬用シャンプーは治療目的のものなので、市販品を自己判断で使うのではなく、獣医師処方のものを使いましょう。痒みの原因はシャンプー剤・すすぎ残し・ノミダニ・アレルギーなどさまざまで、頻繁に洗いすぎるとかえって悪化することもあります。
- シャンプーやドライヤーを嫌がって動いてしまいます。どうしたら?
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押さえつけるのは逆効果です。小さくちぎったおやつで気を逸らしたり、我慢できたらごほうびをあげる工夫が有効です。耳元にスヌードを巻くと温風や音が和らぎます。柴犬は水・音・風が苦手な子が多いので、無理をさせないことが何より大切です。それでも難しい場合は、トリミングサロンやトリミング教室を頼ってください。
- 自宅でやるなら、何から用意すればいいですか?
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まずは安全のために、アームと紐の付いたトリミングテーブルを用意してください。柴犬の体重で飛び降りると骨折や脱臼のリスクがあります。そのうえで、抜け毛処理用のディシェッダー、バスタオル2枚以上、その子に合ったシャンプー剤があると安心です。
- トリミング教室には自分の柴犬を連れて行けますか?
-
はい。フリージアのトリミング教室は、ご自身の愛犬と一緒に参加していただく形式です。少人数制で、現役トリマーがその子に合わせて直接お伝えします。柴犬のように個性のある子こそ、一頭ずつに合わせて学べる教室が向いています。
まとめ
柴犬の自宅シャンプーは、抜け毛処理とすすぎ・乾かし方がカギです。そして何より、嫌がる子に無理をさせないこと。完璧を目指して愛犬を苦手にさせてしまうより、できる範囲で続けて、難しいところはプロや教室を頼るほうが、結果的にその子のためになります。
自宅で難しいと感じたら、無理をせずサロンに任せる。これからも自宅でケアしていきたいなら、トリミング教室で愛犬に合った方法を学ぶ。どちらも、愛犬のための前向きな選択です。無理せず、愛犬との時間として楽しんでください。
▶ DOG SALON FREESIAのトリミング教室について
トリミングのたびに、記念のお写真を
DOG SALON FREESIAでは、サロンのトリミングでも教室の受講でも、まるで写真館で撮影したようなクオリティのお写真を毎回お撮りし、記念としてお渡ししています。
犬種別の自宅シャンプー記事
犬種によって、シャンプーでつまずきやすいポイントは異なります。体が小さく冷えやすい小型犬のシャンプーについては、こちらで解説しています。

